「罪人」の正体
もう数か月前になるのですが、原神のメインストーリー魔神任務「カリベルト」にて、脳内に直接語り掛けてくるタイプの「罪人」という概念が明言されておりました。
当時の考察では、「罪人」の正体はレインドットだったり、ローレンス家が関わっているのではという考察をいくつか目にしましたが、ここに来て【「罪人」=エルミン王説】という面白い考察を見つけて感化されたので、紹介してみたいと思います。
ちなみに、カリベルト系の考察は過去に記事にしております。読んでもらえると嬉しいです!
独眼の王、エルミン
エルミンの存在は、Ver2.8の「残像暗戦」にて、「独眼の王」として名前が明らかになっています。
人物としての登場はせず、書籍の一端に「独眼の王エルミン」としての記載があります。
この書物とストーリーから、エルミンについてわかるのは
これくらいで、当時は「ふーん」という感覚でサラっと流しておりました。
ただ、このエルミン王の情報、英語版で確認してみると・・・
「独眼の王」からもってして、「the one-eyed king Irmin」の部分がエルミンを表していることがわかります。つまり、エルミン王の英語のスペルは「IRMIN」。
この「IRMIN」とは、北欧神話にて「オーディン」と同一視されている呼び名になります。北欧神話に登場するオーディンも「独眼の王」であり、原神世界のエルミンは北欧神話のオーディンがモデルとなっていることは間違いないでしょう。
さて、このオーディン神、エルミン王のモデルになっていると考えると、北欧神話に記載されているいくつかの内容が当てはまるのではないかという推測ができてしまいます。
・北欧神話の主神の一つ。「戦争」と「死」と「物語」を司る
・物語の語り手のパトロンとなり、「吟遊詩人」という存在を作り上げた
・「知識」を得ることに対し限りなく貪欲であり、様々な逸話が残されている
・魔術の知識を会得するため、自らの片目を世界樹に捧げた
・禁忌「ルーン文字」の秘密を知るため、自らを世界樹に逆さ吊りにした
・この逸話より、オーディン神への生贄は、逆さ吊りにして捧げられる
エルミン王がオーディン神をモチーフにしているのなら、このオーディンの逸話に似せて、エルミン王のバッグボーンが考察できる気がしますね。
カーンルイア王エルミンも、「アビスの知恵」を得るために、かつて世界樹に逆さ吊りにされたのではないでしょうか。
過去に登場している「逆さ吊りの七天神像」も、カーンルイアを匂わせる際に時折登場する「上下が逆になっている」現象も、今までは「カーンルイアは地下にあり、天界(セレスティア)と逆転させるため」という考察が一般的になっていましたが、このオーディン神の逸話も元ネタになっていると思われます。
更にこれを裏付けるアイテムとして、スメールで「新生の白き枝」が追加されました。
どこかの伝説には、木で逆さ吊りにされた賢人は、符文を記して言霊を操る知性を獲得し、樹木の根に沿って作られた王国は、最後に摩天の秘密を垣間見たというものがある。
オーディン神の伝説になぞらえて、ここに登場する「木」を世界樹とするならば、「樹木の根に沿って作られた王国」とは、「スメールの地下にあるカーンルイア」のことを指しているでしょう。つまり、
カーンルイア王エルミンは、世界樹に逆さ吊りにされてアビスの「禁忌の知恵」を得たため、カーンルイアは「魔天の秘密」を知ってしまった
ということに置き換えができると思います。
その結果、カーンルイアは天理と神々に滅ぼされてしまった。そして、アビスの禁忌の知恵を求めた自分のせいで、カーンルイアが滅亡してしまったと考えたエルミン王は、自らを「罪人」と名乗るようになったのではないでしょうか。
魔神任務「カリベルト」にて、コロタールやヒルチャールが「罪人」に跪くシーンが描かれます。コロタールはその後、無意識・無自覚に跪いていたと語ります。あのヒルチャール達がカーンルイア国民の成れの果てだとしたら、「罪人」、つまり「カーンルイア王エルミン」に跪くことも不自然ではないですよね。
フォンテーヌ編の魔神任務が楽しみですね
Ver4.0では、新マップ「フォンテーヌ」が実装される予定です。
このフォンテーヌ編、公式PVでは、タイトルが「罪人の円舞曲」となっておりました。
原神世界では、カッコ括りによる概念の識別化(「罪人」と罪人)があるので、このサブタイトルが何を指しているのかは現状わからないのが正直なところですが…
テイワット七国も折り返り地点を過ぎているため、カーンルイアに関わるストーリーが解明されていくことになるでしょう!!
円舞曲(ワルツ)を踊るには2人必要なので、個人的には「罪人」とコロタールのワルツが見れることを楽しみにしております♡
・カーンルイアの王様だった
・「独眼(片目)の王」だった
・統治時代、摂政をアルベリヒ一族が担っていた