【日本株】配当貴族への道~累進配当の波に乗れ~【新NISA】




配当金って何?累進配当って何??

株式には「配当金」という制度があります。

配当金とは

株式を発行した企業は、一般的に、利益を上げると株主にその一部または全部を分配します。その分配された利益のことを「配当金」といいます
株主は、株式を保有し続けることで、保有株数に応じて配当金を受け取ることができます。

めっちゃ緩く言えば、「株式を購入し保有する見返りに、企業が配当金としてお金をくれる」ということです。
この配当金の利回りは銀行預金の金利よりも遥かに高く、企業によって数値はまちまちですが、配当還元に力を入れている企業は3%~5%程をキープしているところが多いイメージです。

また、この配当金を出す企業の方針の一つに、「累進配当」というものがあります。

累進配当

企業の出す配当金に対する方針の一つ。
「減配しないこと」「最低でも、前年の配当は維持すること」が累進配当の取り決めです。

この「累進配当」は、我々株主にとってのメリットをたくさん生み出してくれます。

まず、累進配当を謳う企業の配当金は、減配が行われません。
つまり、取得時価格の配当利回りと配当金は、減配で下がることがないのです。その時点での配当利回りに納得できていれば、安心して購入することができます。

また、累進配当を謳う企業の配当利回りはインカムゲイン勢に大いに監視されているため、株価の暴落が起きにくいです。
累進配当である限り、その企業の株価が下がる=配当利回りが上がる、という方程式が半永久的に成り立ちます。下値で買いたい人が大勢いる累進配当企業の株は、ある程度株価が下がるとガチ勢の買い支えが入るため、暴落という暴落を経験にしくいです。

累進配当の直接的なデメリットは特にないのですが、強いて言えば「累進配当は法律ではなく、企業の方針」に過ぎない点はデメリットとなるでしょう。
企業が「累進配当を辞めます!」と発表すれば、必ず株価にはマイナスの影響が出るでしょう。
塩漬けにする場合でも、その企業が累進配当の方針を変更しないかどうかは定期的にチェックする方が安全です。

累進配当企業のススメ

★累進配当企業 ビッグ3

累進配当企業 ビッグ3

①8316 三井住友フィナンシャルグループ
②8058 三菱商事
③8098 稲畑産業

俺が勝手に「ビッグ3」と呼んでいる上記3企業は、「企業として累進配当の方針を採用することを、対外的に宣言」している貴重な企業です。
全世界の株主に対して公約を宣言しているので、この方針に賛同して株を保有している株主を裏切るような行為は簡単にはできないはずです。
累進配当企業の中でも、輪をかけて安全に購入することができます。

三井住友フィナンシャルグループ

現株価:8,019円 配当:270円 現利回り:3.36%
⇒当初予定より今期20円の増配

三菱商事

現株価:3,047円 配当:70円 現利回り:2.29%
⇒24年2月の自社株買い宣言により、株価が伸びています。
 その影響で利回りは少し低めに。増配に期待♡

三井住友フィナンシャルグループ(8316)三菱商事(8058)は株式市場の中でも非常に注目度が高く、国内のみならず海外の企業・株主も大量に株式を保有している企業になります。
企業の将来性も確実なもので、信用も高いです。このレベルの企業の株になると、仮に株価が下がっても「買い増しのチャンス」と捉えられますね。

稲畑産業

現株価:3,140円 配当:120円 現利回り:3.81%
⇒昨年より5円の増配。
 優待でクオカードも貰えるので、実質利回りは更に高くなります。

稲畑産業(8098)は三井住友・三菱商事に比べるとネームバリューや規模でやや劣りますが、ここも同じく「企業として累進配当の方針を採用することを、対外的に宣言」しております。
100 / 200 / 300株の保有でQUOカードの株主優待もあり、利回りだけを見ると累進配当企業の中でもトップクラスの還元をしてくれています。
俺も今ビッグ3で比率を高める際は、稲畑産業を買うつもりです。

★累進配当企業 スーパー3

累進配当企業 スーパー3

①8591 オリックス
②9433 KDDI
③8001 伊藤忠商事

ビッグ3に次ぐスーパー3として、上記の3企業を紹介したいと思います。

オリックス

現株価:3,030円 配当:94円 現利回り:3.10%
⇒2023年5月10日の決算にて実質累進配当を宣言
 配当は2023年と同額予想

オリックス(8591)十数年の間減配していません。また、2023年5月10日の決算にて、配当金の算出を「配当性向33%と、前期配当金額を比較して高い方」で決めると宣言をしております。
つまり「最低でも前期配当金額と同額を出す」(減配しない)ということになり、実質的に累進配当を宣言していると考えて問題ないと思います。
ビッグ3がビッグ4になる日も近いかも知れません(造語)。

KDDI

現株価:4,584円 配当:140円 現利回り:3.05%
⇒23期連続増配中。昨年より5円の増配。
 「配当性向40%超を目指す」宣言を実施

伊藤忠商事

現株価:6,630円 配当:160円 現利回り:2.41%
⇒10期連続増配中。昨年より15円の増配見込

KDDI(9433)伊藤忠商事(8001)は累進配当を宣言こそしてはいませんが、長期に渡って増配を続けており、企業の規模も大きく今後の配当にも期待ができる点でスーパー3に抜粋しております。
配当性向自体には何も文句がありませんが、KDDIは24/2現在ローソンのいざこざで株価が下落中である点、伊藤忠商事は株価が高く買いにくさがある割には配当利回りがやや低い点が少し気になります。
KDDIに関して言えば買い増しのチャンスではあるので、暫くは株価チェックを怠らないようにしたいところです。

★累進配当企業 パートナー3

累進配当企業 パートナー3

①8593 三菱HCキャピタル(HCC)
②9432 日本電気通信(NTT)
③8766 東京海上ホールディングス

最後に配当目的で買いたい企業として、パートナー3を抜擢紹介したいと思います。
パートナー3は累進配当こそ宣言していませんが、買いやすさや現在の値動きと言った点で要注目となる企業になります。

三菱HCキャピタル(HCC)

現株価:1,036円 配当:37円 現利回り:3.57%
⇒25期連続で増配を実施中。ここ数年で投資人気も出ており値動きにも要注目。
 上述紹介している高配当株に比べると買いやすい点も◎

日本電気通信(NTT)

現株価:181円 配当:5円 現利回り:2.77%
⇒利回りはやや低いが、HCCに輪をかけて手を出しやすい値段。
 新NISA等で投資を始めた初心者にもオススメできる銘柄

三菱HCキャピタル(8593)は累進配当やそれに近いような宣言こそないですが、25期も連続で増配を記録しており、今後の配当にも期待ができる銘柄です。
累進配当を宣言している企業の株の唯一の難点は「株価が高い」ことにあると思っています。単元買いしようとすると少なくとも3~40万円の元手がないと手を出せないところは、初心者や資金繰りの厳しい方には買い辛さを感じることもあるのではないでしょうか。
その点、この三菱HCキャピタルは現在1,000円ちょいの値段と手を出しやすく、25期連続増配を記録中・配当利回りも3.57%とそこそこ優秀で、「配当貴族への一歩目」を踏み出すのにはオススメできる銘柄です。加えて個人投資家人気もあるので、価格の暴落危険度も累進配当企業と同じくらい低いと思っています。
また日本電気通信(NTT)(9432)は三菱HCキャピタルよりも更に手を出しやすい銘柄です。2023年に25分割したこともあり、現在18,000円で単元購入できてしまいます。
配当利回りこそ他銘柄と比べるとやや低いですが、この買いやすさは非常に大きなメリットですね。俺も新NISAの枠の残りを埋めるために最近も購入しました。

東京海上ホールディングス

現株価:4,304円 配当:121円 現利回り:2.81%
⇒2002年に上場して以来、一度も減配していない実施累進配当企業。
 保険セクター枠としてリスク分散も図れる

東京海上ホールディングス(8766)も同じく累進配当こそ宣言していませんが、2002年に持株会社として上場して以来、一度も減配を行っていない実質累進配当企業になります。
また、累進配当企業の株だけでポートフォリオを構築すると、商社寄りになってしまうパターンがそこそこあるかと思われます。その際は、東京海上ホールディングスを選択肢に加えることで保険セクターの割合を持つことができ、ある程度のリスク分散も図れる形を取れます。

配当金で生活を豊かにしていきたい

長文な上に平文なブログをここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。
配当金は正しく「お金にお金を稼いでもらう」ことができる素晴らしい仕組みです。
もちろん購入は自己判断・自己責任になりますが、銀行やタンス(?)にお金を眠らせているよりも、一部でも上記の累進配当企業の株に変えて持っておけば、銀行金利よりも遥かに高い配当金を受け取ることができます。

「配当金で生活する」ことはかなりの元手が必要なので難しいかも知れませんが、例えば「月に1,000円、何もしなくても配当金でお金がもらえる」としたらどうでしょう?再投資しても良しですが、小物を買ったり、おやつやお酒を買ったりすることができます。
その配当金が5,000円、10,000円、20,000円と増えていくとどうでしょう。月に1回贅沢な外食が出来たり、好きな服が買えたりします。みんながやっている神ゲー「原神」の課金に充てることだってできますよね!!

そんな感じで、配当金は「生活を豊かにしてくれる」ものだと俺は考えています。
S株(SBIの民)を利用すれば、例えばNTTの株なら180円で1株買えます。これであなたも年5円の配当金をゲット。この配当金の額が増えていくことに喜びを感じるようになれれば、アナタもこちら側の人間です!
さぁ、今日の夕食後のお菓子やビールを1回我慢して、NTTを1株買いましょう!!




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